テストの結果を聞いたところ、「時間が足りなかった!」との声が寄せられました。今回は、テストで時間が足りなくならないようにするための対策について考えます。
時間を意識した演習をしよう
日常の勉強(特に問題演習)とテストとの違いについて考えましょう。
「今日は調子が良くて○時間勉強ができた」などと言うことがあります。日常の勉強には時間制限が無く、むしろ長い時間をかければかける程良いとも捉えがちです。解法を考えるためには、1問にいくらでも時間をかけることができてしまうのです。
しかしテストでは、そのようなことは許されません。テストには時間制限があるからです。
テストでいつも時間が足りなくなる人は、普段の勉強でも時間を意識することを習慣づけましょう。具体的には、問題演習に取り組む時には、ページ毎あるいは大問毎に時間の見積をたててから問題演習を行い、それを実際にかかった時間と比較すると良いでしょう。これにより、問題に集中して取り組むことができるようになり、さらに実践で重要な「問題を見極める力」が身につくようになります。テスト前には必ず時間を意識した問題演習を行うようにしましょう。
「とりあえず問題が解ける状態」で安心しない
時間が足りないのは、「分からない(できない)」と、「できる」の中間に位置する状態とも考えられます。「もし時間があと少しあったならば・・・」と考えがちですが、時間が足りなくなる以上は、実力が十分についていないと言わなければなりません。
理解が進むに従って、「分からない」→「解き方を見れば何とか解ける」→「時間をかければ何とか解ける」→「安定して完答できる」といった形で進歩しますので、「とりあえず問題が解ける」状態で安心せず、余裕を持って解ける状態まで練習を行いましょう。
テストの受け方を考える
テストで時間が足りなくなる教科といえば、まず数学、続いて英語が挙げられます。これらの教科は理社などと比べ、どうしても時間が不足しがちですので、教科毎に試験の受け方にメリハリをつけ、数学と英語は特に時間を意識して試験に臨むようにしましょう。
1日の中で、時間が余りやすい教科の後に不足しがちな教科のテストがある場合、気持ちをしっかりと切り替えてテストを受けるようにしましょう。
数学のテストでは、前半に短答形式の小問、後半に進むに従って記述形式の比較的難度の高い問題が出題される場合が多くなっています。後半の記述形式問題は回答欄が大きいため、ここを早く埋めたい気持ちに駆られますが、枠の大きさと配点は比例しません。ですから、最初に出題された問題を一通り確認し、出題順ではなく易しい順、すなわち「考えなくても解けそうな問題」から順番に取り組んで、回答欄の面積ではなく、回答欄の数を早めに多く埋めるようにしましょう。簡単な問題が終わり、回答欄の多くが埋まれば余裕ができますから、その後「時間をかければ解ける問題」「考えなければ解けない問題、試行錯誤が必要な問題」に進むようにしましょう。
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