中1、中2生は2月中旬、中学校で「学習の診断テスト」を受けなくてはいけません。
既に知っていることとは思いますが、念のため学習の診断テストの重要性について記します。
学習の診断テストは定期テストと違って、内申書に載る評定とは直接関係しませんが、だからといって決して適当に受けてはいけません。それは学習の診断テストは来年、あるいは再来年の3月に受験する公立高校入試と同じ形式で行われる、高校入試の模擬試験としての役割を果たしているからです。さらに学習の診断テストの得点と順位により進路指導が行われますので、学習の診断テストでしっかり点を取っておかないと、希望する高校を受験することすらできないこととなります。
このように学習の診断テストは失敗が許されない、極めて重要な試験なのです。
よく「学習の診断テストの点数を簡単に上げるにはどうしたらよいか」という質問を受けます。
学習の診断テストは、今までの学習範囲を全て含む広範囲のテストのため、実力が試される、対策が取りづらいテストです。
そのため学習の診断テストの点数を上げることは、実力を上げることと同義であり、容易に点数を上げる方法は存在しません。そのため点数を上げるためには、真摯に勉強に取り組んでもらうしかありません。
ただ、持っている実力を学習の診断テストの点数につなげる方法はいくつかあります。
その方法について、教科別に記します。
※当ページに公開している内容は、塾生に話したものから抜粋したもので、重要な部分は非公開とさせて頂きます。細かいノウハウや重要な部分は塾生に限って公開しています。ご了承下さい。
数学の攻略法
数学は通常、@計算 A図形の計算 B関数 CD応用問題 の順に問題が並んでいます。
解答用紙ではCDの応用問題の枠が大きく、CDで右半分を占めるので、応用問題が気になるとは思いますが、実は配点は@〜Dのそれぞれがほぼ同じか、@の方が高い程です。そして多くの生徒さんが、計算ミスにより、@Aで本来取れるはずの点を失っています。計算ミスは、せっかくの応用問題の得点をフイにしてしまいますので、自分のミスのパターンを知り、ミスをなくすよう練習を積み重ねて下さい。そして@〜Bで確実に得点できるようになった上で、応用問題で得点することを目指しましょう。
むやみに難問に挑むより、見直し・検算をする方が得点は上がります。
英語の攻略法
英語も数学と同様、多くの生徒さんが細かなミスで本来取れるはずの点を失っています。受験英語では、例えば主語が三人称単数の場合に動詞に“s”がつくといったような、細かな決まりが集中的に狙われます。普段からこのようなミスを「ケアレスミス」と軽く考えず、いつも意識しながら取り組むようにして下さい。
また英文では、命令文以外は必ず主語と動詞が一組となり、これが文の中心となります。主語と動詞を常に意識し、動詞の無い文や、逆に1つの主語に対して複数の動詞があるような文を書かないようにしましょう。
対話文完成問題は、正確な日本語訳ができるかが鍵となります。中途半端な訳による適当な解答では決して正解にたどり着けません。空所の前後では特に注意して訳をつけてから解答をして下さい。
問題の後半には、自由英作文が出題されます。凝った文を書くより、減点されない答案を書くよう心がけて下さい。
国語の攻略法
国語において定期テストと学習の診断テストの最も大きな違いは、学習の診断テストが「初めて見る文」であるということです。普段から、教科書から離れた問題集による演習に取り組んで下さい。
理科・社会の攻略法
理科・社会は「主要3教科」から外れているので、後回しにされがちな教科ですが、国数英と同じ配点があるので、決して侮ってはなりません。
この2教科は努力が結果に結びつきやすいので、普段から問題演習などに取り組み、国数英と同様の努力を続けて下さい。問題演習で間違えたところは復習し、次回同じ問題が出たときは得点できる状態にして下さい。ミスノートを作るのも一つの方法です。どんな問題が出ても、「以前見たことがある」といった状態まで演習を繰り返すのが理想です。
また、出題時に細かな指示が多いのもこの教科の特長です。間違ったものを選ぶ、正しいものを選ぶ、全て(複数)選ぶといった指示には十分注意を払って下さい。
理科ではさらに、物質名で答える場合や、化学記号で答える場合など、理科用語を交えた細かな指示があります。問題文を最後まで丁寧に読んで、指示読み違いによる失点を防ぐようにして下さい。
5教科に共通する注意事項
学習の診断テストは定期テストよりも問題が難しく、また問題量も多くなっています。特に国語は作文、英語はリスニング、数学は計算があるため、時間が不足しがちです。時間配分に十分注意しましょう。
最初にも書きましたが、3年生になってからの診断テストは失敗が許されません。学校でも過去問などによる練習があるはずですが、塾でも香川県統一模試を実施しますので、ぜひこの模擬試験のような「失敗が許されるテスト」を受け、失敗の中から多くのことを学んだ上で、学習の診断テスト本番で力が発揮できるように準備することをおすすめします。
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