勉強をしなければならないのは分かっている。でも、どうしてもやる気が出ない。
そのような経験はないでしょうか。 今回は、やる気を出す方法について話すことにします
やる気スイッチは本当にある
半年ほど前に、ある塾が「やる気スイッチ」なるテレビコマーシャルを流していました。
講師がスイッチを探し出し、そのスイッチを入れたとたんに猛然と勉強を始めるといった内容でしたが、そんなスイッチが本当にあるのでしょうか?
意外なことですが、やる気スイッチはわざわざ探さなくても、脳の中に本当にあります。脳の真ん中に「側坐核」と呼ばれる2mmほどの器官が左右ひとつづつあり、この器官がやる気スイッチの役割を果たしています。ここが活動して脳内物質を分泌することにより、やる気が出るようになるのです。
どうすればやる気スイッチが入るか
それでは、どうすれば側坐核を活発にさせることができるのでしょうか。
脳の奥にある器官なので触れることはできませんし、側坐核に活動を促すような刺激を外から与えることもできません。つまり、周りの人がいくらあなたのために頑張っても、やる気スイッチは入らないのです。ですから、あのテレビコマーシャルのようなことは実際にはあり得ません。やる気スイッチは自分の力で入れるしかないのです。
しかし、側坐核はなかなか手強く、自分の意志でいくらやる気を出そうと考えてみても、それだけではなかなか活発には動いてはくれません。
やる気スイッチを入れる方法
それでは、どうすればこの側坐核が活発に働き、やる気が出るようになるのでしょうか。
その答えはたった一つ、「行動を起こすこと」それだけです。
脳の側坐核は行動を起こすことにより興奮し、活発に動き出すようになっています。そしてやる気が出るようになるのです。
これは「作業興奮」と呼ばれます。
やる気が起きるのを待っていたとすれば、いつまで経っても勉強を始めることはできません。
やる気が起きなくても、とにかく行動に移しましょう。問題集や教科書を開き、手を動かして問題を解きましょう。
このように勉強という作業を始めることにより、側坐核が刺激されて活発に働きだし、勉強のやる気が出るのです。そして一度側坐核が活動を始めると、どんどんやる気が出てきて、良い循環が始まるのです。
「異常固定」状態から抜け出そう
そうは言っても、勉強しようと思っても、なかなか手がつけられないといった状態に陥ることはありませんか。
勉強を始めなければならないのは分かっている。でもテレビから離れられない、ゲームがやめられないと言った状態です。また、勉強を始めなくて済むような言い訳をいろいろ考えているような状態です。
このような状態は「異常固定」と名付けられています。
勉強を始められないことによりストレスを感じ、自己嫌悪におちいり、それによってさらにマイナスの方向にまわりだすという悪循環に陥ってしまうのです。
この状態は文字通り「異常」な状態ですから、意識して、そこから一刻も早く抜け出して下さい。
きっかけを作って、とにかく勉強を始めよう
勉強しなければと思っているのにやる気が起こらないことを悩む必要はありません。
ほとんどの人が、あなたと同じように、最初はやる気がでていないはずです。
やる気が出なくても、毎日必ず勉強という行動を起こしましょう。
1日の最初に、やりにくい教科を持ってくると始めにくいので、一番好きな教科、やりやすい内容から始めて構いません。
今まで述べたように、勉強を始めるには、きっかけが必要です。
勉強を始めるためのきっかけを、各自で決めましょう。
時間をきっかけにするのも一つの方法です。毎日勉強を始める時間を決め、その時間が来たら、言い訳を考えず、「今日は特別」といった考えを捨て、とにかく勉強を始めるようにしましょう。
ほんの一歩行動を起こすだけで、「やる気」は引き出され、最初に感じていた嫌な気持ちが軽くなっていきます。
そして、調子よく勉強が進んでいる感覚によってストレスが軽減されます。そしてやればやるほど脳が刺激されて、やる気が増し、どんどんプラスの方向に進むようになるのです。
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